ラベル : レストア
レストアの記録を部位・要素毎に順不同で書いています。
目次
レストア前の状態
このうなだれ感はヘッドライトががっくり下を向いているせいだ。
モチベーションを上げるためにもこれを修復する。
ヘッドライトユニットはあとから白く塗られているようだ。新車時の写真を見ると車体と同色が本来の色の模様。
ヘッドライトケースは樹脂製、紫外線の影響か表面はガサガサで触ると粉が散る。
本来は塗装されておらず成形色そのまま。
スイッチの動作はしっかりしている。
ハンドルとの接続部分がもげているのがうなだれの原因。納車時には結束バンドでぶら下げてあった。
レンズのリムはサビサビ。
リムをケースに留めているネジの頭は舐めてしまっている。
分解
バルブは入っていた。
ハイビームのないシングル球。
STANLEY 6V15W TB
レンズは黄変してすりガラスのよう。樹脂製。
STANLEY 6・0796
MADE IN JAPAN
表向ききれいだったスピードメーターだが樹脂が割れている。
スピードメーターケーブルは切れていたが正常ならヘッドライトを取る際にこれをはずす必要がある。
ほぼほぼ空になった。中央はヘッドライトスイッチ。端はフレームとリフレクタを導通させる端子と配線だけど断線している。
ハンドル側に残ったヘッドライトケースの取り付け部分。
ナットを回すとはずれる。
右から順にヘッドライトケース内部金具、ケース本体(の一部)、ハンドル側金具。
断線していた線はこの内部金具にはんだ付けされていたらしい。
ヘッドライトケースのゆがみ修正
レンズとリフレクターの分離
レンズとリフレクターは分解を考慮されていないつくりになっている。
レンズの嵌合部の突起を溶融圧着してかしめられている。
潰された樹脂を100均はんだごてとカッターで除去する。
分離できた。
ぼろぼろのパッキンが挟まっていた。これどうしよう?
レンズ磨き
コンパウンドで磨いた。
ちょっとだけ透明度が戻ったけどまあ、この劣化は覆せなさそう。
酸素系漂白剤に漬けて2,3日日光にさらしてみた。
かわらん。
あきらめた。
ヘッドライトケースの復元
破断部の溶着
このノビオがうなだれていた原因、ヘッドライトケースの取り付け部の破断。
これをなおして元気を取り戻したい。
樹脂の接合は溶着に限る。
100均はんだごてで溶着してみた。
しかし心もとない。
補強を考える。
樹脂の溶着は同一種類の樹脂同士が最も強力なはず。
触った感じではポリプロピレンっぽい。
100均でポリプロピレンのハンガーを買ってきた。
100均がなければ立ち行かない生活になっている。
接合部にハンガーをはんだごてで盛ってゆく。
がっしりくっついた。
ハンガーは溶接棒としてとても優秀だった。
表面の修復
がっさがさのヘッドライトケース表面にレジンを塗って補強と平滑化を図る。
レジンも刷毛もUVライトも全部100均。すごい依存度。
色選びに悩む。
純正色にぴったりの缶スプレーはなかなか見当たらない。
アサヒペンのフレッシュグリーンが目下のところ一番近い気がしたので妥協した。
予備に入手していたヘッドライトユニットとの比較。
うん。なんか全然違うな。
ヘッドライトリムの修復
サビ取り
ワイヤーカップブラシで磨いていたら穴が開いた。これはいかん。
静かにサビを落とすべく電気分解を試みる。
100均の過炭酸ソーダを適当に盛ってお湯を注ぐ。
犠牲電極として缶詰の蓋の塗装をはがして用意。
過炭酸ソーダ溶液にリムを針金で吊って投入。
犠牲電極にプラス極、リムにマイナス極を接続、ACアダプタで3.3Vを通電。
プラスマイナスを間違えると逆にリムがサビサビになるのでドキドキする。
犠牲電極にサビが移ってゆく。
サビを落として通電を繰り返す。
サビ穴ふさぎ
板金用はんだで穴を埋めることにした。
埋めても埋めても穴が見つかる。
泥沼戦の様相を呈してきた。サビが取り切れてないとはんだの乗りも悪いしキツい戦い。
穴を埋めてやすり掛けの繰り返し。
もはやきれいな仕上がりは望めそうもない気がしてきた。
塗装
シルバーを塗装しても金属光沢は望めないので、防錆効果も期待して常温亜鉛メッキ ローバルを買ってきた。
100均を大きく逸脱したこの価格。
ローバルは真鍮ブラシで磨くと金属光沢が現れるという話なのだが実際はどうだろう。
穴をふさぎ切ってサビも見える限りは落とした状態にした。苦労した。
側面がボコボコなのでパテで埋める。
どうせ塗装するならパテもりもりでつるつるにする。
ローバルを厚吹きしたら乾燥後にひび割れた。
つまようじでローバルを流し込んで埋めてゆく。
難しい塗料のようだ。
メッキが乗っているところはこすると塗膜がはがれる。
リフレクターの輝きは取り戻せた。
金属光沢を召喚するための真鍮ブラシは柔らかいものでないと塗膜がはがれそうなので100均じゃないものを買ってきた。
磨いた結果はというと、ああ、うん、そうね金属光沢あるよね、という感じ。
ちょっと落胆したんで写真撮り忘れた。
リム側が磨いたとこ、おわん型のところが磨いてないとこ。
クロムメッキには遠く及ばないなあ。ドブメッキにも負けてるかも。
レンズとリフレクターの再結合
パッキンの作成
レンズとリフレクターを再結合するにあたって、その間に挟まるパッキンが分解してしまっているのでなんとかしなければならない。
リムの内側に沿う形の円形をした、レンズの嵌合部をよける矩形の切り欠きを持った平たい2mm厚のパッキンが必要となる。
そんなものは売ってないので作ることにする。
ちょうどいい径と厚のシリコーン蓋を買ってきた。もちろん100均で。
純正ではゴムパッキンのようだけど、ここは耐圧も耐摩擦も関係なく水密と耐熱だけ気にしたらいい箇所なので料理用シリコン蓋はぴったりと踏んだ。
溶着
レンズとリフレクターはもともとレンズの樹脂を溶かしてかしめてあったが、そこを削ってしまったのでかしめなおすには樹脂の補填が必要となる。
レンズの素材はわかんないけど多分ポリカーボネイトだろうと踏んで、ポリカーボネイトを買ってきた。
もちろん100均で。
レンズとパッキンをリフレクターにはめて、押し付けながら嵌合部にベランダピンチを盛った。
再結合完了。
組み立て
こまごました部品のサビを落とす。クエン酸に漬けて重曹で中和。
ハンドルとの結合部の平ワッシャーだけ新調した。8x16x1.6mm。オリジナルは8.3x17.8x1.5mm。
他は程度もよかったし替わりが見つからない品々だった。
車体とリフレクター→電球をつなぐ電線が切れていたのをはんだ付け。
ソケットに出っ張りがついていて正しい向きでないときちんと入らないので注意。
ヘッドライトケースにレンズ&リフレクターをはめてネジ留め。
つぶれていて揉み消した留めネジはM3x8 ナベ。新調した。
バルブとフレームに通電して接触を確認。
ちゃんと点灯した!
スイッチも機能する。
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